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Aさんへの返事

5月2日

Aさんから4月30日に書いた浜岡原発についての文章にコメントをいただきました。

指摘されたことは大変重要だと思いましたので、今日のブログに紹介させていただきました。
匿名なので投稿者の方にはご迷惑はかけないと判断しました。議論の素材になればと思います。

極端な主張から産み出されるものは?

Twitter経由でblogを拝見いたしました。
原発反対からのリニア反対は理解が出来るのですが、非生産的な反対意見に偏るのはいかがなものでしょうか?
リニアに反対すると同時に
リニアに替わる地域活性toolを、
また
原発反対するなら
原発がなくとも豊かな生活を営むことができる代替案を。
何かに反対をするなら、
取って代わるものを同時に応援しなければ
後世に対して無責任だと思います。

Twitterで原発のネガキャンをするのもいいですが、
最近はネガキャンに一生懸命過ぎる輩が多く中身が稀薄でイマイチな感じですね。

反対と、代替案の提案、告知・広告と支援、ここまで揃えた主張を期待しております




A さま

コメントありがとうございます。
リニアのこと、もう少し事業者のJR東海に訊いてからコメントのお返しをしようと思いましたが、連休に入ってしまったので、早い方がいいと思い、今日書きました。

Aさま、原発とリニアになぜ反対するのかという理由については理解できるということですので、そこは省略させていただきます。

リニアに反対するなら、「リニアに替わる地域活性化toolを」とのことですが、「リニアで地域活性化」と言った時の地域とは、どのくらいのエリアをさしているのでしょうか。

JR東海は今のところ一県一駅と言っているだけで、どこに駅が出来るかはまだ決まっていません。予想されるルートからは、飯田市に出来るのではないかと思いますが、まだ決定しているわけではありません。JR東海は地方駅を作るのなら地元負担でと言ってます。
そうなると、仮に飯田市に作るとしたら、建設費がどのくらいのなるのかまだ全くわかりませんが、飯田市だけの負担では重過ぎて、周辺自治体も負担を求められることになると思います。当然わが村も求められることになると思います。

駅の建設費とその後の毎年の維持費は、各自治体の財政に重い負担を強いることになると思います。果たして、それを上回る経済効果があるかどうかは疑問です。財政面でリニアはドル箱になるどころか、自治体財政の足を引っ張るのではないかと懸念しています。

リニア建設工事自体が地域活性化策だとすれば、もうそうした大型プロジェクトに地域の活性化を期待する時代は終わっています。工事の元請けは東京の大手ゼネコンが参入して、末端の小さな仕事しか地元企業には回ってこないでしょう。そして、工事が終われば大手のゼネコンは去っていきます。

私はリニアが来ればこの地域全体(わが村を含む飯田下伊那)が活性化するとは思っていません。飯田下伊那はとても広く、はじからはじまでの移動には半日くらいはかかり、山あり谷ありで、とてもひと括りに語れる地域ではありません。こうした地理的条件から「平成の大合併」の論理で実際に合併をしたのは少なかったのです。

ですので、何か一つのtoolで活性化できる地域ではないのです。

これまでは地域の外から何かを持ってきて、自分の住んでいる地域を活性化しようする取り組みを多くの地域がしてきました。
でも、外からの力に頼って自分の地域を発展させようとしても、もうその方法はうまく行かないと思います。
全総、新全総、三全総・・・と続いた日本の戦後の地域開発が、逆に過疎と過密を生んでしまいました。
ここではそれがいいか、悪いかの評価はしませんが、結果として都会は繁栄し、地方は廃れました。

私の村は、こうした今までの地域開発の在り方を教訓に、村にあるもの、村に住んでいる人自身の中に発展のカギがあり、そこに依拠して地域を作っていくという「内発的発展」の論理のもと、農業を「基盤産業」(基幹産業ではありません)と位置付け、農業があってはじめて工業や商業が成り立つという考えで、農業の振興に力を入れています。

私も農業を営んでいるので、その考えのもと、新規就農した若い人たちの少しでも役に立てればと活動しています。更に、村と一緒に積極的に新たな新規就農者の誘致をしています。村の積極的な移住者や新規就農者を受け入れる姿勢と、充実した支援策もあって、この間、移住者や新規就農者が相次いでいるのはとても嬉しいことです。

都会から地方への人の移動が始まっています。田舎で暮らしたいという人たちが増えている時代です。私は少しでもそうした人たちの力になりたいと思っています。

あえて地域振興策をというのであれば、私の地域振興策というのは上に書いたことです。
私は、自分の地域の農業に責任を持ち、それを発展させていくことを通して地域に貢献したいと思っています。



次に原発のことです。

原発に反対するなら、原発がなくても豊かな暮らしを営むことが出来る代替え案を、とのことです。

豊かな暮らしがどういうものかは、百者百様だと思いますので、これが豊かな暮らしだ!という具体的な姿は私からは提示できません。それぞれ違うと思います。
私は、抽象的な表現ですが豊かな暮らしとは、モノと心のバランスが取れた生活、命が大切にされ、隣人とお互いに助け合い、信頼に基づいた人間関係に包まれていること、将来がある程度見通せる社会(せめて孫の代くらいまで?)・・・・ではないかと思います。

原発を止めた時の代替え案とのことですが、電力のことをいえば、原発を止めても総発電量は足りています。

私たちは、原子力発電は、消費量の30パーセントをまかなっています、という電力会社のキャンペーンに影響を受けて、それでは、もし原子力発電を止めたら大変だと思い込まされていました。
事故前に30%と言っていたのは、総発電能力のうち原子力発電が占める割合のことではなく、今発電しているのが30%ということでした。発電能力からいえば、原子力は高々10数パーセントということです。

今、原発から自然エネルギーへの転換を、という議論が起きています。私もそうした方向は支持しますが、それで全てが解決するとは思っていません。

大規模な自然エネルギー基地の建設は、新たな環境問題を引き起こす可能性もあるのでは、と危惧します。

地域の自立には、食糧とエネルギーが必要だといわれています。地域が使うだけならそんなに大規模な発電所は必要ありません。
ヒマラヤのブータンという国は電力の自給率が400パーセントだそうです。ブータンは日本に比べて一人一人がそんなに電気を使わない国なので、自給率が高いのだと思います。
ヒマラヤの豊かな水を使った小規模な水力発電所がたくさんあるのでしょう。
ちょっと話が横にそれますが、この国は豊かさを測る指標として、「GNP国内総生産」ではなく「GNH国民総幸福」を掲げており、ブータン国民の幸福度は高いそうです。電気の使用量と幸福度は比例するものではないということが、ブータンの例からもわかります。

私の若い友達は、田んぼの水路を利用して、自前の水力発電をしようとしています。条件さえあれば誰でも簡単に作れるものです。


福島原発の事故は、福島の人たちの今の生活を壊し、未来を奪いました。
中通りでは、放射線の基準値を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げました。細胞分裂が盛んな成長期にある保育園児や小学生も20ミリシーベルトまでOKだそうです。放射性物質はたった一つでも人体の中に入ると遺伝子を傷つけてしまいます。

現場の放射能のレベルに基準を合わせるやり方は、子供たちの未来を奪うことになります。
原発は、一瞬の大事故で、人々の生活を根底から破壊し、子供たちの健康に生きる権利と将来を脅かしてしまいます。そのことが今、福島だけではなく、もっともっと広い範囲で起きているのです。

ツイッタ―でのネガキャン(ネガティブ・キャンペーンのことですね)とのことですが、私は相手を選んで批判しているつもりです。権力を持っている者、多くの人の生殺与奪の力を持っている者だけを批判しています。

われわれ庶民が権力を持っている者を批判したり、からかったりすることは大目に見て下さい。
また、この事態の中でも、感情的にならない方がいいのでしょうか。

私は、怒りの感情は憎しみに転化し、その負のエネルギーは対立を深刻化させるだけだと思い、歳も重ねてきたこともあって抑制してきましたが、3・11以降、この考えを変えました。

私はこの事態を招き、なお命を大切にしない者たちに怒っています。
ツイッタ―という字数が限られた中での表現で不快な思いをされたのならお詫びします。これからはもう少し、言葉を選んで表現しますね。


お返事が大変長くなりまいた。 ここまで書くのに3時間もかかっててしまいました。誠意を持って書いたつもりです。
Aさんの批判にこたえられたかどうかはわかりませんが、これが私の今の気持ちです。
よろしかったら、またコメントを寄せて下さい。
ありがとうございました。
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NOの先にYESが見えるからこそ

NOを言うことは勇気がいることです。また、NOを言うための条件をつけたら、みなが正直にものを言うことができなくなってしまいます。
例えば原発がなかったら安心なのに…NOを言うことで、多くの人が考え始めると思います。NOの先に健全な社会が見えるからこそ、です。
同じ地域なので思いますが、リニアがなんで地域活性化につながるか分かんないです。外からのものに依存するほど地場は衰退する例はいくらでもありますが…。

Aです。レスポンスありがとうございました。

ブログのテーマに取り上げて頂きましてありがとうございました。
しかもお時間をかけてしっかりご意見をお聞かせ頂いたこと、とても嬉しかったです。

きっちりご意見をお伺いいたしましたので
私も長文になるかと思いますが、
この場をお借りして失礼いたします。

リニアに関してはごもっともなご意見だと思いました。
リニア誘致に積極的な方々がどのように考えているのかは
はっきり言って分かりません。
個人的には、今の南信州の景観を壊して得られるものよりも
現状を大切にし、地味であれど自分たちを育ててくれている自然に対して
誠実な生活を「温故知新」的に発展させて得られるものの方が
難しい挑戦であると同時に、
充実した生活や後世に胸を張れるものと考えています。

リスクとリターンで考えたとき、
ハイリスクである以上はリターンがどうであれ不要だと判断するならば
リニアも原発も要りません。
まずは
リニア、またリニアに代わる何かについて詳しいご意見を聞けて良かったなと♪

原発に関してですが
現状の発電量で足りているという意見がネット上でも数多く見られますね。
いくつかそのようなご意見を拝見しています。

私が「『反原発』を唱えるなら代替案を」と申しました理由は
「NOというだけの集まりは『烏合の衆』である」というところにあります。
とても不安定に感じてしまうんです。
「NO」と言うのが悪いのではありません。
「NO」としか言えないよりも
「NOと言う代わりにYESと言えるものがある」という意見の方が
探究心のある積極的なスタンスで継続的な言動につながると考えています。

ブログにも書かれていましたが
反原発を唱えると同時に、電力という資源を大切に使う「節電」をする。
また、
太陽光・小水力・地熱・風力発電のようなクリーンエネルギーを
研究・開発・活用しやすい環境の推進等を進めていく必要がありますよね。
ご友人が小水力を活用しているとのこと、とても素敵です。

最後に・・・・。
ツイッターを通してこちらのブログへたどり着きました。
しかし、
書き込みをした最大の理由は「怒り」や「批判」のためではなく
「何が言いたいんだろう?」という疑問です。
ツイッターの便利なリツイート機能も使い方によっては
個人的な主張の代弁ではなくなってしまうことも。
難しいですね。
顔が見えないコミュニケーションTOOLが世の中に浸透しましたが
その場で必要とされているスキルはまだまだ浸透していない傾向が否めません。
私もスキルが未発達な一人ですね;

言葉は選んで書き込みをしているつもりでしたが
嫌な思いをされたようでしたらすみません。
私としては意見交換がしたかっただけなのですが。。。
今後も言葉の選択は気をつけようと反省致しました。
ありがとうございました。

やまちゃんへ

Aさんとはすごく中身のある議論が出来ていて嬉しいです。
プロフィール

市川勝彦

Author:市川勝彦
長野県阿智村で有機農業をしているオジサンです。長野県有機農研新規就農相談窓口。長野県里親農業者登録。郵政ユニオンOB。体の半分は福島人。今年新たに始めたのは被災地支援米プロジェクトと、原発を止める活動。原発が必要と思う人は、自分の家の隣りの原発が事故を起こしても甘受しますか。農村から都市を包囲せよ!

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