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南三陸町、気仙沼市訪問記②

11月29日

昨日の続き。

11月25日朝、東北道を築舘インターで降り、一般道をひたすら東に向かう。最初の行き先は南三陸町の志津川地区。

三陸のリアス式海岸は、大昔、陸が海に向かって沈んだ地形なので、海沿いはギザギザの地形。ギザギザの頂点は尾根、低いところは川。川が大きければ河口付近は堆積物がたまって平が広くなり、そこに大きな港が開け、たくさんの人が住むことになる。小さな川なら、逆に平は小さく、結果、港も小規模で、住む人も少ない。

高いところの尾根は、湾を作り、尾根が高ければ湾は奥行が深くなる。 尾根の特に高いところは島になり陸地が残る。
こうした三陸の地形的特性に規定されて、今回の津波は、湾が大きく奥が深くて平の広さの大きいところほど被害が大きい。
 

20111125a.jpg

最初に、志津川でボランティアをしている「さかなのみうら」さんと一緒に活動している嶋津さんに会い、お米150kgと林檎3箱を届ける。嶋津さんは仙台に家があるが、今は志津川に泊まり込んで支援活動に取り組んでいる。こうした人が被災地にはたくさんいるのだろう。頭が下がる。

「さかなのみうら」さんは港近くの店が被害にあって、自らも被災者であるにもかかわらず、「ふんばろう東日本プロジェクト」と組んで、被災者救援活動に取り組んでいて、今は仮設住宅や個人非難宅に支援物資を配っている。

仙台など大都市であれば何とか仕事につくことができるが、この地区は港が復興して、漁ができるようにならないと生活は再建できないという。
地域の事情に精通する地元の方が支援活動をしているので、どこに支援を必要とする人たちがいるかもよく把握されている。
「さかなのみうら」さんと嶋津さんの活動はまだ続く。


20111125i.jpg 

支援物資を届けて志津川地区の海に着いたら、突然、途中で寸断されたJR気仙沼線の高架が目に飛び込んでくる。あんな大きな頑丈なコンクリートの塊まりすらなぎ倒してしまった津波の力に驚く。


20111125j.jpg 

志津川駅は少し高い所にあるが、津波にやられていた。


この地区のガレキの片付けは終わっていて、鉄骨の骨組みだけになった建物と、コンクリートの基礎を残すだけの平が広がっていた。重機もあまりなく、人の姿も見えない。復興は止まっているように見える。再建されたのはコンビニ一軒だけ。
南三陸町の役場は鉄骨のみを残すだけの無残な姿をさらしている。

どこまで津波が来たのかは、平の両側に植えられた杉が茶色く枯れているか、緑かで推測される。
竹と広葉樹は津波の塩害に強いようで、枯れていない。
一段高い所に家が一軒あり、この家はかろうじて津波の被害を免れたようだ。
これからずっと目にすることだが、津波の被害や生死を分けるのはほんのちょっとした違いだけ。津波の到達域や高さから外れるか外れないかでその後の運命に決定的な違いが出る。運命は無情だ。


20111125b.jpg 

志津川をあとにして気仙沼に向かう。
気仙沼で最初に物資を届けるのは、連れ合いが一ヶ月手伝いをしていた鹿折地区にあった老健施設の「リバーサイド春圃」。名前の通り川沿いにあった施設はもろに津波を受け、入所者していた高齢者の多くが亡くなる。
助かった入所者は、最初は小学校の避難所、次に病院の空部屋の避難所、今は別の病院の空きスペースの避難所に仮住まいしている。

連れ合いが手伝ったのは二箇所目の病院。
スタッフと久しぶりに会う。今のところは狭く、食事をする部屋と台所と寝る部屋が同じで、風呂も家庭のユニットバスでリフトもなく、入所者も職員も大変な環境の所。
再建には二年くらいかかるそうで、それまではここでの仮住まいでケアをしなくてはならないとのこと。


20111125c.jpg 

次に向かったのは同じ鹿折地区の「NPOネットワーク・オレンジ」。元の場所は津波にあって、今は同じ地区で被害がなかった場所に移って再開。
ここも連れ合いの縁で、今回物資を届けることになった。

鹿折地区は、湾の一番奥にあって津波の被害がひどい。
でも、ここも海から真直ぐのびる道沿いは、津波の勢いをまともに受けてメチャメチャに壊れているが、道が直角に曲がった途端に被害はない。道路の角が運命の分かれ道になっている。



20111125g.jpg 

「ネットワーク・オレンジ」は震災直後から被災者に救援物資の配布を行なっていて、今も定期的に行なっているということで、明日の配布に向けてお米を小分けしているところ。
小分けしたお米と林檎、柿、タオル、おもちゃを一つの袋にまとめる。

暗くなるまで作業をして、今夜と明日の夜にお世話になる日本聖公会室根聖ナタナエル教会に向かう。
教会は岩手県一関市にあるが、一関市は広域合併で気仙沼市に隣接している。教会のある室根から気仙沼市内には車で20分くらい。
室根聖ナタナエル教会は、日本聖公会が取り組んでいる東日本大震災被災者支援活動「いっしょに歩こう!プロジェクト」の現地拠点になっていて、ボランティアの受け入れもしている。
今夜は、ここを管理されている山本尚生さんのお世話になる。

続く
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市川勝彦

Author:市川勝彦
長野県阿智村で有機農業をしているオジサンです。長野県有機農研新規就農相談窓口。長野県里親農業者登録。郵政ユニオンOB。体の半分は福島人。今年新たに始めたのは被災地支援米プロジェクトと、原発を止める活動。原発が必要と思う人は、自分の家の隣りの原発が事故を起こしても甘受しますか。農村から都市を包囲せよ!

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