スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3.11はラストチャンスか①

1月24日

3.11はラストチャンスか

NHKのEテレで、【日本人は何を考えてきたのか】というシリーズを放送しています。2回目の「自由民権は東北で始まる」と3回目の「森と水と共に生きる ~田中正造と南方熊楠~」をみました。

番組の狙いは、去年の3.11があって日本の社会は津波と原発の放射能で大きなダメージを受けてしまったが、これからどう再生していけばいいのかということを、明治以降の歴史をたどりながら過去から学んで考えていこう、というような趣旨だと思います。

2回目の「自由民権は東北で始まる」は、自由民権と言えば高知の板垣退助が有名ですが、東北にも福島に苅宿仲衛、宮城に千葉卓三郎、岩手に小田為綱という自由民権活動家がいたということを紹介していました。
外国列強に対抗すべく強力な中央集権政府を作り、富国強兵策をとりながら、天皇主権の大日本帝国憲法を制定しようとしていた明治の初期に、西洋の啓蒙思想を学んだ若者たちが、国民主権の今の日本国憲法に匹敵する内容の民主的憲法を作ろうと、東北各地で奔走していました。

民衆自身の手による憲法制定運動から始まった自由民権運動は、松方デフレによる生糸の暴落で困窮を極めていた農民らによって各地で困民党を結成する動きに発展しました。当時、秩父の農民が「困民党」を結成し、「自由自治元年」の旗を掲げて中央政府の打倒を目指して武装蜂起した「秩父事件」は、暴徒が天長様に楯突いたとして歴史の闇に葬り去られようとしていました。
戦後しばらく経ってから「秩父事件」は、国家の横暴に抵抗する民衆の生存をかけた戦いであったという見直しが始まりました。これに貢献したのは、明治民衆史を研究していた東京経済大学の色川大吉氏と、困民党終焉の地である信州出身作家井出孫六の一連の困民党シリーズの本でした。
また自由困民党の歴史の発掘は、戦後しばらくの間、西洋で生まれたマルクス主義がまだ発展的に社会の矛盾を解決する唯一つのものであると信じられていたのを、実は民衆解放の思想と運動は日本にもあったのだということの発見でもありました。「自由民権運動」「困民党」「秩父事件」の再評価は、江戸時代の革命家安藤昌益の「発見」と再評価に繋がり、こうした取り組みは70年代以降の運動に大きな影響を与えたと思います。

3.11があり、その後の復興は中央政府と政治の機能不全で進んでいません。
番組をみて、明治維新以降中央から冷遇され続けてきた東北が、今回も復興に際して同じような目に合っているような気がしてなりません。
そして今、東北のこれからの復興を考えるにあたって、かつて東北で大きく展開した明治の自由民権、憲法制定運動をもう一度見直すことを通して考えていこうという番組の趣旨が伝わりました。

津波ですべてを流され、それでも従業員を解雇しないで会社の再建を目指し、自分の会社だけでなく地域全体の復興・再生に動いている陸前高田の若社長の不敵な笑みは、自分の地域に対する誇りと、中央に頼らない自力再生への決意が現れているようでした。
偶然ですが、去年の暮れに彼の会社である八木澤商店の復興ファンドを購入しました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

市川勝彦

Author:市川勝彦
長野県阿智村で有機農業をしているオジサンです。長野県有機農研新規就農相談窓口。長野県里親農業者登録。郵政ユニオンOB。体の半分は福島人。今年新たに始めたのは被災地支援米プロジェクトと、原発を止める活動。原発が必要と思う人は、自分の家の隣りの原発が事故を起こしても甘受しますか。農村から都市を包囲せよ!

Twitter
Twitter
    follow me on Twitter
    にほんブログ村に参加しています
    にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
    にほんブログ村
    最新記事
    ホームページも見てね
    南信州阿智有機農園http://100show.jp/ 無農薬野菜販売しています
    最新コメント
    カテゴリ
    リンク
    カレンダー
    03 | 2017/04 | 05
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 - - - - - -
    月別アーカイブ
    検索フォーム
    FC2カウンター
    QRコード
    QRコード
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。