3月5日
明治大学で開かれた福島の集まりに行ってきました。
住民の被曝を避けるためにいち早く全村避難した双葉町の井戸川前町長、放射能汚染に苦しむ農家、県内・県外避難者、子供を放射能から守る活動をされている方、仮設に住んでいる方、去年訪れた、通常の20倍を超える放射能の中で牛と共に生きる浪江町の「希望の牧場」の吉沢氏、子供たちの集団疎開裁判に取り組む方など、11名の方々を招いての集まり。
原発事故で15万人の人が家を追われ、仮設に入った人、借り上げ住宅に移った人、自主避難した人、避難したいができない人、形だけの除せん、効果のない除せんが行わている一方、下がらない放射能の中で未だに外遊びができない子供たち、平時よりも高い子供たちの甲状腺異常の発生、異常と原発との因果関係を否定する専門家の所見によって振り回される親達・・・。
色々な立場のおかれている福島の人が席を同じくしたのは初めてだということで、分断されている福島の現状がよくわかりました。
毎週金曜日、官邸前でデモが行われている反面、原発事故の風化がいわれています。
東京の街を歩いている限りは、福島が置かれている苦境は見えてきません。福島の電気を使って東京が繁栄していたことや、あるいは原発事故が起きたことさえ忘れても生きていけるでしょう、再び次の大事故が起きるまでは。
今回の参加者は400名。中高年が多く、思ったよりも少ない参加者でした。
安倍首相は「安全が確認された」原発から再稼働して行くそうです。エネルギー基本計画を検討する「総合資源エネルギー調査会」から脱原発の委員を外し、原発容認の委員に入れ替えました。着々と再稼働に向けた準備が進められている中で、3・11二周年を迎えようとしています。
スポンサーサイト